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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第7章 可惜夜に焦がれ墜つ【序】
葵と密着するように、裕樹はその木に腰掛けた。

足を広げて葵を挟むようにしながら、葵の黒い髪に息がかかる距離まで近づく。

肩に手を置いてバストラインを撫でるように指を滑らせていく。

葵をそっと抱きしめるように腕をクロスさせ、ブラジャーの上から葵の膨らみを腕で抱えるように持ち上げた。

まるでブラジャーに代わって、その大きすぎる膨らみを支えるかのように。

裕樹に後ろから腕を回され、締め付けられた葵は「んっ…」と声を漏らす。

指に力を込めると、レースの布地は裕樹の思っていた以上の硬さで、指に弾力が返ってくる。

更に、その下にある柔らかさが布越しにもはっきりと裕樹に伝わってきた。

(この感触…癖になる…柔らかさと硬さと弾力が一緒にあって、ずっと揉んでいられる。)

葵は左手の指先で自身の唇に触れ、声にならない吐息を漏らしていた。

硬さと柔らかさの相反する感触を味わうように触れながら、時折その形が変わるほど指に力を入れる。

静かな小屋の中で布地が擦れる音と、葵の息遣いの音だけがよく響いていた。

葵と密着し、癖になる感触を堪能しているこの時間は、裕樹には心地の良いものだった。

しかしそれは、正面から向けられるスマホのカメラをふと見た時に、裕樹がココを助けた見返りに成り立つものだということを思い出す。

交わした約定はこの感触の更にその先ある、本物の感触を動画に収めること。

その欲望が、裕樹の鼓動を荒くし、理性を蝕んでいた。
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