この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第8章 可惜夜に焦がれ墜つ【破】
一線を越えることを、おいで、と葵に手招きされているように裕樹は感じて、心がざわついた。

どこまでやったら葵は拒絶してくるのか、そんな邪な気持ちが頭の中で黒い靄のように思考の隙間を埋め尽くしていた。

ホックにかけていた指を滑らせて、ブラジャーの布地と葵の肌の間に強引に手を入れると、生暖かくて沈み込むような感覚が指に触れる。

(直接揉んじゃったけど、すごい柔らかい…)

狐につままれたような表情で、葵は裕樹に瞳を注いでいた。

驚きと戸惑いが混ざったその視線に、裕樹は一瞬だけ息を呑む。

葵に対して、不意打ちのように触れた裕樹は、再び主導権を取り戻したようだった。

裕樹の中から先ほどの緊張は消えて、勝利を確信した挑戦者のように、再びホックに手をかける。

4つのホックを指先で、2つ外すと、ブラジャーが重さに耐えかねたかのように、僅かに軋む。

ホックが外れるまで、葵は裕樹を見ていたが、2つのホックが外れると同時に覚悟を決めたように目を伏せて、顔を正面に戻した。

その重さを指先で感じながら、更に力を入れて残る2つのホックが取れる。

その瞬間、レースの布地は支えを失って、それまで抑え込まれていたIカップの質量が、重力に引かれるように一気に動き出す。

指先に沈み込むような、柔らかさと重さがのしかかってくる。

想像を絶する質量に圧倒され、指先に伝わった柔らかさが、背骨を伝って脳に届く。

背筋がピンと伸び、身体が一瞬だけ硬直する。

言葉にしようとしても、喉が動かない。

声にならない感動が、裕樹の喉の奥で震えているだけだった。
/83ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ