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痴女のめざめ・プライベート・ファイルズ
第2章 家族会議

それを聞いた姑の加奈が、おずおずと話し始めた。
「早発卵巣不全だと、確率が低いだけです。たしかに、物凄く低いかもしれないけど」
その言葉を聞いて父が、
「らしいです。妊娠確率250億分の1以下らしいです」
と、苦笑すると、
「それ、冗談で言ったのでは?」
普段はほとんど話さない姑が、この時は間髪入れずに質問した。
「さあ?たぶん、妊娠確率250億分の1以下っていうのは、アニメのボトムズだったか、何かの」
と、言いかけると、アニメオタクの夫が、
「装甲騎兵ボトムズの『遺伝確率250億分の1、異能の因子、異能生存体』というフレーズのパクリですね」
と、得意げに話した。
「そうでしょうね。低いけど、そこまでではないはずです。稀莉子さん。いつから生理は来ないの?」
と、姑が聞いた。記憶では、高校1年生のどの時期からか来なくなった。
「高校一年生の頃です」
と、答えると、姑は、考え込んだ。
「どうして、すぐに病院に行かなかったの。15歳からだから、10年ほどね。たしかに、そうなると、相当、確率は下がるわ。精子不動症の真一郎では話にならないけど、元気な精子なら、数パーセントかもしれないけど、可能性はあるはずよ」
と、話しました。
「そうなんですか?あのときは、余りにも衝撃的過ぎて、先生に質問する気もせずに退室してしまって、詳しい話を聞いていないのですよ」
父が話すと、
「そうなのですね。無月経ではないので、排卵はゼロではないはずです。でも、時期も周期などがなく、ランダムなので、タイミングを測ってというわけにもいかないので、回数をこなすしかないわ。それか、ホルモン補充療法ね」
と、こんなに話す姑は、初めて。
「医療は高いですからね」
と、父が頭を掻くと、
「そうね。保険がきくとはいえ、それでも、負担が大きいわよ」
と、姑はそこまで話してから、
「でも、真一郎が『精子不動症』だと、そこまでする必要があるのかどうか。ただ、月経がないままでいくと、骨粗鬆症などのリスクが上がるから、それはそれで、ホルモン補充が必要かもしれないけど」
と、続けた。黙って聞いていた舅が、
「だったら、久彦が代わりに」
と、言い出した。驚く姑。そして、父。
「早発卵巣不全だと、確率が低いだけです。たしかに、物凄く低いかもしれないけど」
その言葉を聞いて父が、
「らしいです。妊娠確率250億分の1以下らしいです」
と、苦笑すると、
「それ、冗談で言ったのでは?」
普段はほとんど話さない姑が、この時は間髪入れずに質問した。
「さあ?たぶん、妊娠確率250億分の1以下っていうのは、アニメのボトムズだったか、何かの」
と、言いかけると、アニメオタクの夫が、
「装甲騎兵ボトムズの『遺伝確率250億分の1、異能の因子、異能生存体』というフレーズのパクリですね」
と、得意げに話した。
「そうでしょうね。低いけど、そこまでではないはずです。稀莉子さん。いつから生理は来ないの?」
と、姑が聞いた。記憶では、高校1年生のどの時期からか来なくなった。
「高校一年生の頃です」
と、答えると、姑は、考え込んだ。
「どうして、すぐに病院に行かなかったの。15歳からだから、10年ほどね。たしかに、そうなると、相当、確率は下がるわ。精子不動症の真一郎では話にならないけど、元気な精子なら、数パーセントかもしれないけど、可能性はあるはずよ」
と、話しました。
「そうなんですか?あのときは、余りにも衝撃的過ぎて、先生に質問する気もせずに退室してしまって、詳しい話を聞いていないのですよ」
父が話すと、
「そうなのですね。無月経ではないので、排卵はゼロではないはずです。でも、時期も周期などがなく、ランダムなので、タイミングを測ってというわけにもいかないので、回数をこなすしかないわ。それか、ホルモン補充療法ね」
と、こんなに話す姑は、初めて。
「医療は高いですからね」
と、父が頭を掻くと、
「そうね。保険がきくとはいえ、それでも、負担が大きいわよ」
と、姑はそこまで話してから、
「でも、真一郎が『精子不動症』だと、そこまでする必要があるのかどうか。ただ、月経がないままでいくと、骨粗鬆症などのリスクが上がるから、それはそれで、ホルモン補充が必要かもしれないけど」
と、続けた。黙って聞いていた舅が、
「だったら、久彦が代わりに」
と、言い出した。驚く姑。そして、父。

