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いまやめないで このままでいて
第3章  第3話  あなた色を決して忘れない

「まだ明るいわ」

 食事から戻り、広げたマットレスの上に敷いた布団だけのベッドで唯花は恥ずかしそうな声で潤一に訴えた。

 閉めた備え付けのドレープカーテンの隙間から西へ落ちかけた春の日差しが、まだがらんとしている部屋を明るく満たしている。

「これから少し楽になれるね」

 潤一がそう言いながら唯花のうすいピンク色のトレーナの裾から手を入れてきた。

「だめよ…」

 唯花は両手で彼の手を押さえながらも、声は甘えていた。

「ゆいちゃん…」

「いけはらさん… だめ…」

 背中から回された左の手でブラジャーの上から右の胸をやさしく包まれて唯花はいやいやをしながら細い声が出る。

 潤一の右手が下のトレーナに差し込まれ、ショーツの上へ伸びてくる。

「あ… だめ…」

「かわいい… ゆい…」

「いけはらさん…」

「ゆい… かわいいよ…」

 胸を愛撫されながら、右手の指の動きが早くなるともう唯花の手はただ彼の手の上に置かれているだけだった。

「ああ… あ…」

「かわいいよ、ゆい… かわいい…」

 耳元に吹きかけられる潤一のささやくような声で、下半身の芯から突き上げるようなじんじんする感覚に唯花はもう耐えられない。

「それ…だめ… だめぇ…」

「ゆい…」

「だめ… あたしもう… おかしくなっちゃう…」

「おいで…ゆい…」

「ああああ… だめ… い… いっちゃう…」

「おいで! おいで! ゆい…」

「あ… あああ… いい… い… いく… いくいくいく…」

 太腿までおろされたトレーナー姿のままの腰が浮いた。

 両手で潤一の首にしがみついて唯花は顔をのけぞらせながら、少女のような透きとおった声を上げて彼の腕の中で、イッた。

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