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いまやめないで このままでいて
第1章 第1話 10,000メートルの空でとろけて

彼女が掛けたブランケットの端を孝弘が引っ張って自分にも掛け、ふたりでひとつの小さな隠れた空間が生まれると、葉月は両手で彼の右腕をつかみその肩に頭を載せた。
ブランケットの下で孝弘の反対側の手が伸び、葉月の肩を抱く。
そして、その手はゆっくりと葉月の胸へ下りてくる。
「あっ」と声が出そうになった口を孝弘の口がふさいだ。
孝弘の腕をつかんでいる両手に思わず力が入る。
「だめ…」
唇を離した葉月が孝弘の耳にささやく。
しかし、無言のまま今度は両手でつかまれたままの彼の右手が、葉月のスカートへと伸びて、腿を撫でながら裾を手繰り寄せようとする。
「いや…」
小さく顔を振る葉月の耳朶を甘噛みする孝弘の手が、たくし上げられたスカートの中へ忍び込んで膝から徐々に上がってくるのを感じて、葉月は思わず背筋が伸びた。
こんなところで、と頭では思いながらも体はそれに抗って反応していく。
太腿の内側をそっと撫でながら、その指はすぐに葉月の閉じられた素脚の間を遡って花園へ到達する。
両手で押さえているのにも拘わらず、彼の指でショーツの上から茂みを小さな円を描きながらゆっくりと愛撫されて、思わず葉月の踵が浮いた。

