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裏切りの騎士は、愛で私を救う
第1章 塔の上

カイルの指が、私の服の紐にかかる。
ひとつずつ、慎重に、痛みが走らないように、解かれていく。
肌に空気が触れるたび、羞恥と恐怖が交互に押し寄せた。
でも私は、決して彼から目を背けなかった。
「……おまえも、脱げ」
ヴァルドの声が響く。命令だった。
カイルは一瞬、目を閉じた。そして——静かに服を脱ぎ捨てた。
裸のまま、私たちは抱き合う。
その姿を見て、ヴァルドが笑った。
「ははは! セリーヌ! 俺がおまえを犯してやるぞ!」
——そう言ったのは、カイルだった。
怒りと欲望を演じる、芝居の声。
それに合わせて、私も演じた。
「おのれ……カイル……っ!たとえ体を奪われても、心までは……奪われない!」
ひとつずつ、慎重に、痛みが走らないように、解かれていく。
肌に空気が触れるたび、羞恥と恐怖が交互に押し寄せた。
でも私は、決して彼から目を背けなかった。
「……おまえも、脱げ」
ヴァルドの声が響く。命令だった。
カイルは一瞬、目を閉じた。そして——静かに服を脱ぎ捨てた。
裸のまま、私たちは抱き合う。
その姿を見て、ヴァルドが笑った。
「ははは! セリーヌ! 俺がおまえを犯してやるぞ!」
——そう言ったのは、カイルだった。
怒りと欲望を演じる、芝居の声。
それに合わせて、私も演じた。
「おのれ……カイル……っ!たとえ体を奪われても、心までは……奪われない!」

