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僕の母さん
第9章 クリスマスプレゼント

達郎の母親である真弓は、
大学生の辰巳くんにお寿司をご馳走してもらって、
その後、夜のドライブに出掛けて港に車を停めて、停泊中の客船を遠くに眺めていた。

「大きな船ねぇ…」

「真弓さんは船酔いとかしないんですか?」

「ええ、大丈夫よ
生活に余裕があれば豪華客船にのって旅をしてみたいわ」

「あの何ヵ国も回る長期運航のやつ?」

「ええ、飛行機は早くて便利だけど、出来ればのんびりした船旅がいいわ」

「その夢…僕が叶えてあげますよ」

「はいはい、期待しないで待っているわ」

「冗談だと思ってます?
いざとなれば今すぐにでもあなたを豪華客船に乗せてあげる事だって出来るんですよ」

「本当に?」

「ええ、僕の父は○○電子の社長ですからね
大学を卒業したら父の跡を継ぐために会社に入る予定です」

あながち嘘ではないと思った。
大学生の分際でベンツに乗っているなんて、どう考えても信じるしかなかった。

「だからその…あなたさえ良ければ僕の妻になって欲しいんです」

「ちょ、ちょっと待ってよ!
あなたみたいな御曹司ならどこかの社長令嬢と結婚するのが世の常ってもんよ」

「そういう政略結婚みたいな関係は長続きしないもんです
やはり、将来を共に歩んでくれる伴侶は自分が惚れた女が一番なんですよ」

「でも私、あなたよりも15歳も歳上だし、バツイチだし、子持ちだし…」

「それを承知でプロポーズしたいんです」

そう言うと辰巳くんはポケットからリングボックスを取り出した。
彼は、その箱のふたを開けて、中に収まっている大きなダイヤが付いたリングを真弓に差し出した。

「結婚してください、絶対に幸せにしてみせますから」

きっと自分のような女は彼のご両親から反対されるに決まっている。
でも、ひとときでいいから玉の輿に乗ってみたいと思った。

「こんな私でいいのなら…」

いいに決まってるじゃないか!
彼はそう言うとリングを箱から抜き出して、真弓の左手の薬指に嵌めた。

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