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僕の母さん
第12章 破談

「おや、顔色が優れないようだが…やはり暑いのですね?
どうぞ、気にならさずにボタンを外して胸元を開けなさい」

「いえ、けっこうです」

「まあまあ、そう言わずに」

辰己の父親である健太がベッドから立ち上がってソファの真弓の隣に腰かけた。
左手は馴れ馴れしくも彼女の肩を抱き、右手で器用にワンピースのボタンを外しに来た。

「あの…ちょっと…」

彼の行為を拒みたいのに、体の力が抜けて行く。
おまけにグルグルと目が回り始めた。

「どうしました?酔ってしまいましたか?
どうやら、お酒にはそんなに強くないようですなあ」

何かを言い返したいのに、失語症になったかのように言葉が思いどおりに発することが出来ない。
真弓が抵抗しないことを確認すると、辰己の父親の健太の手は、スッと露になった胸元のブラのカップの中に滑り込んできた。

『い、いやっ!』

ソファから立ち上がって逃げたいのに、
体の中に鉛が入ったように重くて立ち上がれない。

「あんたみたいな上玉を息子のモノだけにしておくのは勿体ない。
そこで提案だが…どうだい、私の愛人にならないか?」

この人は何を言い出しているの!?と驚いたが
どういうわけか拒む言葉を発することも、立ち上がって逃げることも出来ない。

あっという間にブラジャーのホックが外され、
大きな乳房を彼に見られてしまう。
乳房は豊かで、重たげに実った二つの乳房は
逃げようと体を揺する度に波打つように弾んでいた。

「そうかい、私を挑発しているんだね?」

真弓が動けない体を必死によじってくねらせる姿は
見ようによっては彼の言うように挑発しているに等しかった。

辰己健太は40代とはいえ、まだまだ男盛りで彼の陰茎は立派に勃起してスラックスの股間を突き破りそうに勃っていた。
「息子の壮亮があんたに惚れるのも無理はないな」
ほら、あんたの悩ましい乳房を見せつけられて、もうこんなになってしまったよと「ふふふっ」と笑って真弓の手を取ると、股間に導かれた。

彼は身体を預けて、ワンピースの胸元を開けて硬くなった乳首を、手のひらにあてて転がした。
真弓の豊かな乳房は男を魅了する芳香を放ち、
甘ったるいフェロモンを立ち昇らせていた。
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