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僕の母さん
第3章 一度だけだからね
「もう!何よ!その態度!!
言いたい事があるならハッキリ言いなさいよ」
うつむく達郎を前にして
顔を覗き込むために真弓がしゃがみこむ。
ランチを共にしようと、真弓は少し胸元の開いたおしゃれなワンピースを着ていた。
しゃがみこむ真弓を見下ろして、胸の谷間に目をやってしまった達郎は素直に下半身が反応した。
しゃがみこんだために
ちょうど達郎の股間が目の前にある。
その股間の中心部がもっこりしてきたのを目にしてしまう。
「やだ…この子ったら…」
「ごめん、母さん…
ぼく、頭の中が母さんの体の事で一杯なんだ…
気が狂ってしまいそうなんだよ!」
「ちょ、ちょっと!何を言い出すのよ!」
達郎は思いの丈を素直に白状した。
胸の内を吐き出すと、溜まりまくっていた感情が出てきて涙が止まらなくなった。
天下の往来なのだ。
幸いなことに周りには人はいなかったけれど、
見渡すと右からも左からも人がこちらに向かって歩いてきていた。
涙をポロポロ流す息子の情けない姿を見られるなんて恥ずかしい。
それに今ここで叱りつけても虐待をしているのではないかと疑われてしまう。
ちょうどうまい具合に車道にタクシーが通りかかったので、
タクシーをつかまえて、通行人とすれ違う前にタクシーに乗り込んだ。
「どちらまで?」
泣きじゃくる中学生に何か訳アリなのだなと、運転手は後部座席を見ないように前を見据えながら訊ねた。

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