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僕の母さん
第3章 一度だけだからね
「二度も同じ事を言わせないでよ…
一度だけならあんたに裸を見せてあげるって言ったのよ!」
早口で、そのように伝えると、
真弓は自分でとんでもないことを言ってしまったと顔を真っ赤にした。
『やだ…私ったら、何を興奮してるのよ』
裸を見せるぐらいなら何でもない。
達郎が小学校低学年までは一緒にお風呂に入ってヌードなんてイヤと言うほど見せているのに、性の対象として見られることに異様に興奮した。
「見せてほしい…
母さんの裸を目に焼き付けたいんだ!」
達郎がガバッと真弓に抱きついてきた。
ツンと鼻をつく若い男の香り…
それは幼い頃の匂いではなく、れっきとした男の体臭を匂わせていた。
『これが思春期の男の子の匂い…』
興奮してきた真弓は、その香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
そして、自分自身も中学生の頃にもどり、
初めて異性と触れあった頃を思い出していた。
「ここじゃダメだからね
寝室に行きましょう」
真弓は息子の手をとって寝室に向かう。
達郎は感激のあまり、夢遊病者のようにフラフラしながら後についてくる。
『もう後戻りは出来ない…』
ほんのちょっぴりだけ自分がとんでもないことを言ってしまったと後悔したが、裸を見せることで達郎が以前のように元気ハツラツな我が子に戻ってくれるのなら、それで構わないと思った。
「母さん!早く!!」
寝室に入ると、我慢できないとばかりに
達郎の手がワンピースのボタンを外しにくる。

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