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僕の母さん
第3章 一度だけだからね

女の衣服を脱がすなんて、初めての経験に達郎の指先が震えて、うまくボタンが外せない。

「焦らなくてもいいのよ
母さんはどこにも逃げたりしないんだから」

第一ボタン。第二ボタンと外され、
デコルテが丸見えになると達郎は胸の谷間に顔を埋めてきた。

「あん…ダメ…
見るだけって約束でしょ?」

言葉では拒みながらも、
真弓の両手は胸に顔を埋める我が子の後頭部を優しく包み込み、そっと顔を谷間に押し込めた。

「母さんのおっぱい、いい匂いがする」

スースーと匂いを嗅ぐ達郎の呼吸の流れを感じる。

もっと…もっと匂いを嗅いで…

知らず知らずのうちに真弓の手に力が入って、
ムギュ~っと強く頭を胸の谷間に押し込む。

「母さん…く、苦しいよ…」

達郎が窒息を恐れて真弓の脇腹に手をかけて押し返そうとする。

「あん…」

脇腹に食い込む息子の指が気持ちよくて、真弓はたまらずに甘い声を漏らしてしまう。

「僕、いま母さんを感じさせた?」

甘い声を聞き逃さなかった達郎がデコルテに頬をスリスリしながら問いかける。

「な、何を言ってんのよ!
あんたみたいな青二才に感じるわけないでしょ!」

「ほんとかなあ?ほら、こうしたら気持ちいいくせに」

達郎の手が脇腹を上下に撫でて行く。

『やだ…この子、上手だわ』

さすがに親子というべきか、脇腹への愛撫は別れた夫と瓜二つであった。
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