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僕の母さん
第3章 一度だけだからね

「すごい量と勢いね…
バスルームで良かったわ、洗い流せるもの」

二度めはギリギリまで我慢したせいか、真弓の言うように最初の射精よりも量も勢いもとんでもなかった。

手を包み込む温かい液体、出たばかりの息子の精液が指の皺に染み込んでゆくようだった。

別れた夫とのセックスは達郎を出産後ずっとコンドームを装着していたから、男がこんな風に出すという実感が薄れていた。
いえ、たぶん生で挿入して中だしされても、おそらくもっと弱々しいに違いないと思えた。

べったりと指に絡みつく濃厚な精液。
濃い栗の花の香りが立ち込めていて、その臭いを嗅ぐだけでさらに真弓は欲情してしまっていた。

こんなにもセックスをしたいという気持ちになったのは生まれて初めてだった。
心の奥底からマグマが噴き出すように性欲が湧きあがってくる。

目の前にいるのが息子だと言うのに、セックスしたいという気持ちが抑える事が出来ない。
息子もそういう気持ちではないかと思い、恐る恐る聞いてみることにしました。

「達郎…お母さんが欲しい?」

「欲しいよ」

「…ならセックスしちゃおうか?」

ああ…言ってしまった…
禁断のセリフを言ってしまって後戻りは出来ないと自分の欲情の激しさを呪った。

母からセックスを持ちかけられたというのに、達郎は黙り込んでしまう。
いざセックスを許可されてもヤリ方がわからないからだ。

「したい…母さん、セックスしたい…」

息子もその気だった、真弓に、まるで初恋が実ったかのような気分で充実してくる。

「達郎…一度だけだからね…
この事は二人だけの秘密よ。いい?誰にも言わないでね」
 
これは近親相姦なんかじゃない。
これは我が子に施す性教育なのだ。

「でも、ここじゃイヤよ…
今夜まで我慢できる?」

今すぐにでもセックスをしたいけれど、
やはり生挿入はまずい…
コンドームを用意しなければ…

「ええっ?今夜まで待たないといけないの?」

達郎は、今すぐにでもセックスをしたいと真弓に抱きついてきた。

「ごめんなさい…今は無理よ」

女遊びの慣れている男なら膣外射精してくれるからオッケーだけど、息子を今すぐにでも迎え入れたいけれど、この子は絶対に膣(なか)で果てるに決まってる。
真弓は心を鬼にして達郎の手から逃げた。
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