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僕の母さん
第3章 一度だけだからね

バスルームを出た二人はインスタントラーメンで軽めの昼食を共にした。

ただ、テーブルに向かい合わせに座っても無言だった。

達郎の目は、ラーメンをすすりながらも真弓の胸をじっと見つめていた。
その視線が痛いほど突き刺さる。
着衣を済ませていたが、彼の視線に犯されているようで、真弓の乳首はブラジャーのカップの中で痛い程に勃起していた。

黙っているのも辛いので、何か話題を見つけて会話をしたいけれど、口を開けば愛の言葉を囁きあってしまいそうで怖かった。

「お母さん、ちょっと買い物に行ってくるわね」

昼食後、そのように伝えると、達郎は絶望的な表情を向けた。
このまま母が家を出て、どこかに行ってしまいそうで怖かった。

「そんな顔をしないでよ
ほら、買い物に行かないと晩ごはんの用意もできないでしょ?何か食べたいものでもある?」

遊び慣れた男なら「できるなら今すぐにでも君を食べたいよ」なんて茶目っ気たっぷりのユーモアを言ってくれるだろうけど、今の達郎には母とセックスをすることしか頭にないようで、無言で首を振った。

『あら~…これじゃあ、元の木阿弥ね…
早いこと抱かれてあげなきゃこの子は本当に鬱病になっちゃうかも…』

母としても、現状の息子の姿を見るに忍びない。

真弓は夕飯の買い物をする前にドラッグストアに飛び込んだ。
夫と所帯を持っているときでも避妊具の購入は夫に任せていたので、自分でコンドームを購入するのは初めてであった。
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