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僕の母さん
第3章 一度だけだからね
いざ、コンドームを購入しようとして、こんなにもドキドキするものかと思い知らされた。
なるべく生挿入に近い感覚を息子に与えたくて陳列棚の中に並ぶ避妊具の中から極薄のモノをチョイスした。
レジ係のバイトの子が高校生の男の子で、コンドームのバーコードを端末に読み取らせながら、チラっと何度も真弓の顔を眺めた。
『イヤンもう!人の顔をジロジロ見ないでよ…』
顔が火照る。
自分でもわかるほど真っ赤な顔をしているに違いない。
バイト君もコンドームの箱を手にするのが恥ずかしいのか、
目立たぬように紙袋に入れてくれながら頬を染めていた。
『ふぅ~…コンドームを一つ買うにも勇気がいるわ…』
ランジェリーショップでTバックや、卑猥なショーツを購入するのは何てことはないのに、一目見てセックスが目的のモノを買うのには勇気がいった。
次は夕飯のおかずの買い出しだ。
オクラや山芋といったネバネバ系から
ニンニクを使用した献立ばかりが頭に浮かんできた。
『やだ…私ったら精力がつく料理ばかり考えているじゃない』
こんなにもスタミナ料理のオンパレードじゃ、
ただでさえ精力旺盛なのに寝かせてもらえないかもしれないわ…
いやらしいことを考えてしまうと、
一人で勝手にニヤニヤしてしまっていた。

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