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僕の母さん
第5章 サマーバケーション
少し胸が膨らみかけてきているというのに、まだブラジャーを着用していないのか、お椀のような胸の膨らみと乳首のポッチリがTシャツから浮き出て達郎をドキリとさせた。
「そうね、佐智子のいう通りだわ
なんにせよ、長距離を運転してきたから体がガチガチよ
早く温泉に浸かって体を癒してあげたいわ」
荷物を手にして旅館の玄関に向かいかけると、
旅館の半纏を着た初老の男が玄関から小走りにやってきた。
「ご予約の巻さま、4名さまですね?
この度は遠いところをようこそおいでくださいました」
ささ、どうぞこちらへと
初老のくせに腕力はあるのか、4人分の荷物を軽々と手にして「ご案内します」と4人を受け付けに案内してくれた。
「当館はなにぶんにも古い旅館ですが、
温泉の大浴場が自慢です。
夕食までお時間がございますのでひと風呂浴びるのもよろしいかと」
佐智子が宿帳に記入している間も、
初老の男はニコニコして風呂自慢を延々と喋り続けた。
「やっぱりお風呂が素敵らしいわよ
達郎どう?お母さんと温泉に浸かりましょうか?」
「いいねえ、僕、車にずっと乗っていて背中がバキバキなんだよ」
真弓親子がそのように話しているのを聞いて
「ママ、私も温泉に入りたいわ」と紗耶香が母親の佐知子に言い出したので、
じゃあ、4人で仲良く温泉に行きましょうということになった。
なんだ…こいつらも一緒なのかよと
達郎だけ不満そうに頬を膨らませた。

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