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冒険者とエルフが織りなす、野性的で官能的な物語。
第5章 涙の森の夜明け
その行為は、今までとは全く違っていた。ゆっくりと、確かめるように、互いの肌の温もりを分かち合う。だが、その穏やかなリズムの中で、エリアーナの方が強くカイランを抱きしめてきた。そして、カイランを導くように、腰を動かし、もっと深く、強く求める。
その健気で、熱烈な求めに、カイランも応えるように、だんだんと激しく求め出した。それはもはや、一方的な支配ではなかった。二つの魂が溶け合うように体を交わらせ、汗と熱気が全身を包む。カイランは、今まで味わったことのない、胸が張り裂けそうなほどの高揚感を感じ、エリアーナの中に自らの全てを吐き出した。エリアーナもまた、全身を駆け巡る、今までで一番の甘美な気持ちよさに、声を上げて果てた。
翌朝。
エリアーナが目を覚ました時、彼女はカイランの腕の中にいた。初めて、彼は朝まで側にいた。自分の隣で眠る彼の顔を覗き込むと、その固く閉じられた瞼から、一筋の涙が流れているのが見えた。長年抱えてきた憎しみと苦しみが、ようやく溶け出した涙だった。
エリアーナは、愛おしさが込み上げ、そっと彼に寄り添った。そして、その硬い髪を優しく撫でながら、朝日の中で眠る彼の寝顔を、いつまでも見つめるのだった。
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