この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
冒険者とエルフが織りなす、野性的で官能的な物語。
第5章 涙の森の夜明け
さらに数日が過ぎ、カイランはまた、あの泉にいた。彼の足取りは、もはや獲物を求める獣のものではなかった。犯した罪を告白し、裁きを待つ罪人のように、重く、静かだった。
泉のほとりには、エリアーナが立っていた。
今回は、彼女の手に武器はなかった。森に罠が仕掛けられている気配もない。彼女はただ、静かにカイランを見つめていた。その瞳は、前回の「すまん」という一言の、真意を確かめようとしていた。
カイランはそんなエリアーナを見て、ゆっくりと、一歩ずつ近づいた。エリアーナは動かない。
やがて、カイランは彼女の目の前に立ち、その震える手を伸ばした。そして、エリアーナが黙って見つめる中、その服の紐に、そっと指をかける。前回までの暴力的な引き裂き方とは違う、ためらうような、丁寧な手つきで、服をゆっくりと脱がせていく。
エリアーナは、とくに抵抗することなく、されるがままになった。それは諦めではない。彼を信じ、その行動の全てを受け入れようとする、覚悟の表れだった。
やがて、月の光の下に、彼女の白磁の肌が全て露わになる。カイランは彼女を優しく抱きかかえると、苔のベッドの上に、そっと横たえた。そして、初めて、彼は自らの全てを語り始めた。
「昔、たった一人の親友がいた。…エルフに殺された」
その声は、苦渋に満ちていた。
「それ以来、俺はエルフを憎んだ。いつか見つけたら、必ずこの手で殺すと誓った。お前と初めて会った時も、怒りで頭がどうにかなりそうだった。殺そうとした。…だが、できなかった」
彼は一度言葉を切り、エリアーナの瞳をまっすぐに見つめた。
「どうしようもない怒りを、どこかにぶつけなければ、俺は壊れてしまいそうだった。だから、お前を…あんな形で。一度きりのつもりだった。だが、俺は自分でもよく分からなかった。また、お前を抱きたくなってしまったんだ…」
全てを告白し、カイランは黙り込んだ。エリアーナは静かにそれを聞いていた。やがて、彼女の瞳に、強い決意の光が宿る。彼女はゆっくりと両腕を広げた。それは、彼の過去も、罪も、苦しみも、全てを受け入れるという、無言の意志表示だった。
カイランはその瞳をしっかりと見返し、吸い寄せられるように、エリアーナを優しく抱いた。
/10ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ