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新人警察官の拘束体験研修
第4章 第三部 前章 お膳立て 
***
縄師の彩は彼女と目を合わせていた。
彼女はぼんやりとした目つきで彩を見つめていた。

彼女は彩により、目隠しとダクトテープの口枷を外されていた。

旧医務室には彩と彼女、2人しかいなかった。

彩は彼女と心を合わせるために、まっすぐに伸ばされた両脚を揃え、足首から丁寧に縛っていた。靴下はすでに脱がされ、足の甲にも縄が這い、彼女は膝を少し曲げ、縄の動きを見守っていた。結び目が作られ、縄がキュッと締まると、彼女は彩を見つめた。

彼女はすぐに目を伏せ、意識を肩越しに手首に向けた。肩を揺らし、手首を動かしてみるが、すぐに諦め、「ふんっ…」と甘い吐息を漏らしていた。彼女の両手首は彩の縄によって簡易的ではあるが、後ろに縛られていた。それは美帆がしたのと同じ縛り方だった。彼女が解く寸前のところまで緩められた縛り方だった。

彼女の胸が大きく揺れる中、彩は体を這い上がるように、そっと彼女のふくらはぎに、膝下に縄を掛け、キュッと縄で締め上げていた。彼女は彩に見つめられ、再び手首の拘束を解こうとトライする。だが縄の手首拘束は簡単に緩めることができず、彼女は「ふぅ…」と肩の力が抜けていく。
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