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妻女王様さくら
第1章 キャバクラごっこ
嫉妬と興奮で一睡もできなかった達郎は、約束の午前10時ちょうどにホテルの駐車場へ着いた。
ハンドルを握る手は汗ばみ、心臓が早鐘のように鳴る。車内からLINEを送る。
「着きました」
数分、既読もつかないまま時間だけが流れる。焦燥に駆られてもう一度送ろうとした瞬間、ようやく通知が鳴った。
──浩一ともう少し楽しむから、待ってなさい。
短い一文。しかし、その中に刻まれた「浩一」という名前が、達郎の胸を焼き尽くす。
それでも、もう飼い慣らされた彼の指は、勝手に丁寧な返事を打っていた。
「浩一様とお楽しみのところ、ご連絡してすみませんでした。どうぞごゆっくりお楽しみください。」
送信ボタンを押した瞬間、自分がどれだけ壊れてしまったのかを達郎は理解していた。
それでも、さくらのためなら…いや、さくら女王様に認められるためなら、何でもできた。
昼を過ぎても、午後になっても連絡はない。
結局、さくらがホテルのエントランスから姿を現したのは夕方だった。
サングラス越しに微笑み、軽く手を振るさくらの姿は、まるで太陽を背負った女神のように眩しかった。
助手席に滑り込むと、ふわりと香水と、そして説明のつかない「メスの匂い」が車内を満たす。
達郎の背筋がぞくりと震え、その香りを吸い込むだけで頭が真っ白になった。
帰宅すると、堪え切れず達郎はソファに座るさくらの前に膝をついた。
「もう我慢の限界です…頼む、楽しまさせてください…」
必死の懇願にも、さくらは表情を変えない。
冷静な瞳で達郎を見下ろすと、右手の指先で彼の顎をくいっと持ち上げた。
「…もう、あなたには私は勿体ないわ」
その一言で、達郎の心臓が締め付けられる。
続けてさくらは小さく笑い、囁くように告げた。
「私の顔を見て、気持ちよくなりなさい」
女王の命令。それは絶対だった。
次の瞬間、達郎はその場で果てていた。
ソファにもたれるさくらの美しい横顔を見上げながら、
「ありがとうございます…さくら女王様…」と震える声で呟く。
この瞬間、達郎は──もう二度と、この女神の前で頭を上げられないことを悟った。
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