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妻女王様さくら
第1章 キャバクラごっこ
朝の光が差し込むリビング。
さくらは何気ない仕草で、大きめの淡い色のシュシュを手に取った。柔らかな布地に、かすかに彼女の香水の香りが染み込んでいる。それを両手で持ち、ゆっくりと達郎の首に巻きつけた。
「これは首輪じゃないわよ。私のワンちゃんっていう証だから」
透明感のある微笑みのまま、軽く結び目を整える。首元でふわりと揺れるシュシュが、達郎には世界で一番誇らしい勲章に思えた。
「そうだ、浩一、今日も来てくれるって。昨日300万も使ってくれたのよ。仮想通貨で儲かったらしいわ」
さくらは朝の細い指に二枚のお札を挟み、艶やかに達郎の顔の前へ差し出した。
「はい、昨日のお給料。2万円」
達郎は反射的に「ワン」と小さく声を漏らし、嬉しそうに札を口にくわえた。
その様子を見て、さくらはふっと目尻を下げる。
「ワンちゃん、今日も頑張って働こうね。やっぱり私、この仕事才能あったみたい」
彼女は首元のシュシュを軽く指で弾きながら続けた。
「今日は同伴から、あの高級ホテルだから」
その一言に、達郎の胸がぎゅっと締めつけられ、泣き出しそうな顔になる。
「嫌なら辞めてもいいのよ」
冷たい声でそう告げられ、達郎はパブロフの犬のように即座に頭を下げた。
「さくら女王様、浩一様と同伴でお楽しみください。お車でお送りさせてください」
「まあ、いいわ。服とお酒、切らさないようにしておきなさい。あなたは私を見れるだけで幸せなんだから」
「本当に幸せです…さくら女王様」
首元のシュシュが、達郎の多幸感をさらに締めつけていった。
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