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妻女王様さくら
第1章 キャバクラごっこ
さくらは、かすかに残った理性の中で“逆転の一手”を探していた。
――この憎き羽田を、どうやって服従させるか。
しかし考えを巡らせる間もなく、羽田は次々と手を繰り出してくる。
「ほら、ここの席空いてるぞ」
羽田は自分の膝に視線を落とし、黙って座るよう促す。
その仕草一つで、数年前の飲み会での嫌な記憶がよみがえる。
――抗いたい。でも……座って服従したい。
相反する感情が胸を締め付ける。
羽田は1枚も2枚も上手だった。
さくらが躊躇していると、VIPルームのドアが開き、当時の同期・下口遥香が入ってきた。
羽田が呼んでいたらしい。
遥香は、さくらよりもさらに大胆なドレスで現れ、何事もなかったかのように羽田の膝へ腰掛けた。
――まだ会社に残ってたのね。
羽田は遥香の身体をためらいなく揉み砕き、舐めるように視線を這わせる。
遥香は満面の笑みで言った。
「部長、事業部長昇進おめでとうございます。偉くなっても、遥香をたくさん楽しんでくださいね」
さくらの心臓が跳ねる。
事業部長――この会社で事業部単位の“社長”に匹敵する絶対的ポジション。
もちろん達郎も羽田の部下であり、その昇進も降格も羽田の一声で決まる。
さらに信じられない言葉が続く。
「遥香の体は美味しいなぁ。……そうだな、課長から部長への昇進も考えてる。これからもたくさん味あわせてくれよ」
「はぁい♡ すすむー、嬉しい。もっともっと食べてね」
――23歳で部長?
それだけでも衝撃だが、隣の課の課長である達郎は、間もなく遥香の部下になる……?
羽田は酒を一口あおり、さくらに視線も向けずに言い放った。
「あー美味しい。……近藤、帰っていいぞ。あ、そうだ武藤くんに伝えてくれ。係長降格を考えているって」
さくらは息が詰まりそうになった。
圧倒的な権力と、目の前で繰り広げられる肉体関係。
数秒のうちに、人生を揺るがす情報が雪崩れ込む。
――今、どうする。
さくらの取った行動とは――。
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