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妻女王様さくら
第1章 キャバクラごっこ
さくらは羽田に完全勝利した。自分の美しさを信じるしかなかった。
羽田は次の土曜日に大金を持ってラウンジ武藤に来るように言ったら、少年のような笑顔で頷いていた。
その足でさくらは次の手を打った。火曜日からは遥香も毎日ラウンジ武藤に来るよう命じたのだ。
遥香「さくら女王様、持っているドレス全て持って来ました…」
大きなスーツケースを引きずる遥香は、少し戸惑った笑みを浮かべていた。
さくら「同期なのに急に素直ね。こっちのウォーキングクローゼット使って。過激なのは達郎にまた買わせておくから」
達郎と遥香は元々、先輩後輩の関係。微妙な空気が流れる。
達郎「遥香ちゃん、久しぶりだな…」
遥香「武藤先輩…ご無沙汰してます。こんな際どいドレスでお邪魔してすみません」
さくらはニヤリと笑った。
「まぁいいわ。二人ともよく聞きなさい。これから遥香を最高の女王様に育てるわ。達郎、あなたも協力するの」
遥香「えっ…私が…女王様? 無理です…私、さくら女王様に服従していたいんです」
さくら「服従するなら、言うことを聞くの」
そう言って、さくらはゆっくりと達郎の前に立ち、顎を指先で持ち上げた。
「見てなさい、これが女王様よ」
次の瞬間、達郎はもう限界だった。さくらの香水と熱い視線に触れただけで、息を詰まらせ果ててしまった。
さくら「…仕方ないわね。これじゃ遥香の見本にならないじゃない」
髪をかきあげ、首筋からほのかに香りを漂わせると、達郎は再び、抗えず崩れ落ちた。
遥香は唖然としてその様子を見ていた。美しい、ただそれだけで人を崩す力。
自分には到底無理だと思う一方で、胸の奥に妙な高揚感が芽生えていた。
さくら「遥香、これからは泊まり込みよ。私が仕込む」
達郎、遥香、二人に視線を走らせる。
「そして達郎…遥香が一人前の女王様になるまで、私の姿を見ちゃダメ」
達郎は深く俯きながらも、その視界の端で遥香を見た。
ライバルとしてではなく、ただ一輪の花を愛でるように——その美しさが、いつの間にか心に染みこんでいた。
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