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第1章 キャバクラごっこ

浩一はすぐに膝を折り、深々と頭を垂れた。
浩一「……申し訳ございません。遥香女王様、とてもお美しい。どうか私を奴隷にしてください。」
その一言に、遥香の中で何かが震えた。
（――本当に私が、支配してる？）
だが達郎の教えが脳裏に蘇る。
「演技じゃなく、本気で見下せ。奴隷はそれを待ってる。」
遥香はゆっくり脚を組み替え、ピンヒールを突き出した。
遥香「……ほら、ご褒美よ。舐めてみなさい。」
浩一は恍惚とした顔で靴に唇を這わせた。
その姿を見て、遥香の胸に熱が灯る。
自分の一言で、男が従う。完全に支配している――その快感が押し寄せてきた。
浩一「ありがとうございます、遥香女王様……もっとお仕えさせてください。」
遥香は冷たく、しかし内心ぞくりとしながら答える。
遥香「許してあげる。でも忠誠を誓い続けなきゃ、すぐに捨てるわよ。」
浩一は震える声で叫んだ。
浩一「はい！　永遠にお仕えします。お美しい遥香女王様に！」
（――これが、支配の喜び……。）
遥香は初めて自覚した。
自分の美しさと冷徹な言葉で、男を跪かせる。
その力は中毒的で、逃げられない。
（さくら女王様……私、少しは近づけましたか？）
遥香は心の中で呟きながら、次なる命令を与える準備をした。