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妻女王様さくら
第1章 キャバクラごっこ
浩一は舐め尽くしたヒールから顔を上げ、陶酔の表情で遥香を見上げた。
浩一「遥香女王様……どうかもっと私を罵ってください……」
その必死な声に、遥香の心の奥でスイッチが入った。
(あぁ……私の言葉ひとつで、男がこんなにも震えてる……。)
遥香は椅子に深く腰掛け、腕を組み見下ろした。
遥香「いいわ。じゃあ、床を這いずり回りながら“私は遥香女王様の犬です”って言い続けなさい。」
浩一は迷うことなく四つん這いになり、カーペットの上を這いながら繰り返した。
浩一「私は遥香女王様の犬です……犬です……犬です……」
その姿は情けなく、だが確かに美しい女の前に忠誠を誓う奴隷の姿だった。
遥香は唇を吊り上げ、冷たく笑った。
遥香「似合ってるじゃない。犬として生きる方が、あなたにはふさわしいのよ。」
浩一の目に涙が浮かんだ。嬉しさで震えている。
浩一「はい……ありがとうございます。女王様にそう言っていただけるなんて、幸せです。」
その瞬間、遥香の体に電流のような快感が走った。
(私、本当に……支配してる……!)
もう逃げられなかった。
依存体質だった自分が、今は依存される側になっている。
その逆転の快感は中毒のように全身を痺れさせた。
遥香「もっと鳴きなさい、犬。」
浩一「ワンッ! ワンッ! 私は遥香女王様の犬ですッ!」
その声を聞きながら、遥香は完全に覚醒していた。
(これが……支配の喜び……さくら女王様、私、ついに……!)
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