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庶務OLさゆり女王様~秘蜜の支配~
第2章 隠された日常
朝。
蛍光灯の白い光に照らされた会議室は、いつもの張り詰めた空気に包まれていた。
「野村、資料が遅い。君は何度同じことを言わせるんだ」
田中部長――達郎の冷たい声が響き渡る。
机に置かれた資料の束を前に、さゆりは顔を俯かせる。
「……申し訳、ありません……」
それは会社におけるいつもの光景。
周囲の社員たちは“ああ、また野村さんが怒られてる”と視線を交わす。
だが達郎の胸の奥では――全く別の感情が渦巻いていた。
(早く夜にならないか……。今すぐにでもサユミ女王様の腋に跪きたい……)
怒鳴りつける声の裏側で、彼は必死に理性を繋ぎとめていた。
ここは会社。彼女は契約社員の野村さゆり。
だが一歩外に出れば、彼女は自分を跪かせる唯一無二の女王様。
その落差こそが、達郎を狂わせる。
「……部長、すみません。次からは必ず……」
言葉を詰まらせ、うつむくさゆり。
その姿は“ダメな庶務”以外の何者でもない。
しかし達郎の目には、昨日ホテルでハイヒールを突きつけ、恥じらいながらも唾を落とした“サユミ女王様”が重なって見えてしまう。
「……くっ……」
達郎は資料を机に叩きつけた。
「もういい、下がれ!」
会議室を出るさゆりの背中を、社員たちは哀れむように見つめた。
だが達郎の胸の奥で高鳴っているのは、哀れみでも怒りでもない。
――今夜こそ、あの女王様に許しを乞いたい。
その一心だった。
夜。
狭いホテルの一室に入ると、そこにいたのは昼間の庶務とは全く違う女――サユミ女王様。
ノースリーブの黒いドレスに身を包み、足元ではピンヒールが艶やかに光る。
「……おかえりなさい、達郎」
低く、しかしまだどこか照れを含んだ声音。
達郎は瞬時に膝をついた。
昼間の怒声など跡形もなく、ただ震える声で口を開く。
「……サユミ女王様……どうか……この哀れな奴隷を、今日も導いてください……」
女王様の瞳に、一瞬だけ恥じらいが揺れる。
だがすぐに――唇に妖艶な笑みが浮かんだ。
「仕方ない子ね……」
彼女はヒールを一歩、達郎の前に差し出した。
「さあ……あなたの居場所は、ここよ」
その瞬間、達郎の心は解き放たれた。
昼間の会議室で押し殺した全ての欲望が、夜のホテルで一気に爆発していく――。
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