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庶務OLさゆり女王様~秘蜜の支配~
第1章 発見

──達郎には、誰にも明かしていない習慣があった。
それは深夜、酒を飲みながら風俗系の掲示板や高級デリヘルのサイトを巡回すること。仕事で張り詰めた神経を解放する唯一の娯楽だった。
その夜も、いつものようにマウスを動かしていた。
「……ふうん、今日は新人紹介か」
画面に映る女性たちのプロフィールを流し見していると、不意に達郎の指が止まった。
「……え?」
目を疑った。そこに映っていたのは、会社で毎日顔を合わせている契約社員──野村さゆりにしか見えなかった。
ノースリーブの黒いドレス。高いハイヒールを履き、脚を組んでカメラを見下ろすような写真。唇の端に、見たこともない挑発的な笑みを浮かべている。
「……まさか、偶然だろ……いや、でも……」
スクロールすると「女王様系」「責めが得意」といった文字が並んでいる。普段の仕事ぶりからは到底想像できない言葉。だが、その写真の腕の細さ、首筋のライン、見慣れた髪の流れ──間違いようがない。
「……野村、なのか……?」
心臓が早鐘を打ち始める。
厳しく叱っている契約社員が、裏では女王様として客を支配している──そんな真実を前に、達郎の理性はあっけなく揺らいだ。
「……これは……試すしか、ない……」
震える手で番号を押す。
受付嬢が出て、名前を告げ、希望の女性を伝える。画面に写るその名前を、達郎ははっきりと声にした。野村さゆりの源氏名サユミ
「……サユミさんでお願いします。」
通話が切れた瞬間、背筋を駆け抜けたのは恐怖と興奮。
明日もオフィスで顔を合わせる女が、今夜、自分をどう扱うのか──達郎はもう、後戻りできなかった。
それは深夜、酒を飲みながら風俗系の掲示板や高級デリヘルのサイトを巡回すること。仕事で張り詰めた神経を解放する唯一の娯楽だった。
その夜も、いつものようにマウスを動かしていた。
「……ふうん、今日は新人紹介か」
画面に映る女性たちのプロフィールを流し見していると、不意に達郎の指が止まった。
「……え?」
目を疑った。そこに映っていたのは、会社で毎日顔を合わせている契約社員──野村さゆりにしか見えなかった。
ノースリーブの黒いドレス。高いハイヒールを履き、脚を組んでカメラを見下ろすような写真。唇の端に、見たこともない挑発的な笑みを浮かべている。
「……まさか、偶然だろ……いや、でも……」
スクロールすると「女王様系」「責めが得意」といった文字が並んでいる。普段の仕事ぶりからは到底想像できない言葉。だが、その写真の腕の細さ、首筋のライン、見慣れた髪の流れ──間違いようがない。
「……野村、なのか……?」
心臓が早鐘を打ち始める。
厳しく叱っている契約社員が、裏では女王様として客を支配している──そんな真実を前に、達郎の理性はあっけなく揺らいだ。
「……これは……試すしか、ない……」
震える手で番号を押す。
受付嬢が出て、名前を告げ、希望の女性を伝える。画面に写るその名前を、達郎ははっきりと声にした。野村さゆりの源氏名サユミ
「……サユミさんでお願いします。」
通話が切れた瞬間、背筋を駆け抜けたのは恐怖と興奮。
明日もオフィスで顔を合わせる女が、今夜、自分をどう扱うのか──達郎はもう、後戻りできなかった。

