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男友達と気持ちイイこと《短編》
第1章 男友達と気持ちイイこと♡

「…俺、お前の彼氏に舐められてんのかもな」
── 今のは、誰の声?
そう、勘違いしてしまうほどに
低い声のトーンで。
今度は私の後ろ頭を撫でながら
独り言のように呟き始める。
「これまで何もなかったからって、この先も同じとは限らねーのに…」
次に、目が合ったら……
何かが起きる、そんな気がする。
確証があるわけではないけれど
私の直感が、そう叫んでいる。
『…なっ…、なに…言ってんのよ…。冗談言ってないで、早く帰っ…』
「…帰らねーよ。本当は分かってんだろ?」
ベッドのスプリングが軋むと同時に
二人分の重みによって、沈むマットレス。
直接見なくても…、気配で分かる。
春樹が……、近づいてくる──。

