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男友達と気持ちイイこと《短編》
第1章 男友達と気持ちイイこと♡

「…お前はナシだとしても、俺はアリなんだよ。こんな時間にわざわざ、どうでもいい女の部屋になんか来たりしねーよ」
難しい言葉を羅列されているわけではない。
それなのに…、
頭の中が真っ白になって
思考が追いつかない。
『…酔ってるなら…、水でも飲みなよ…』
「…酔ってねーよ。酒なんて、一滴も飲んでない」
肩を掴まれ、
仰向けになるよう、誘導される。
私なりに…、精一杯の力で
抵抗したつもりだった。
それでも…、
男の力には、勝てるはずもなく。
『ちょっ…、ちょっと、待って…!なに、考えてるのっ…?』
「…んなこと、言わなくても分かるだろ。誰だって…、好きな女には触れたいに決まってる」
ぐるりと転がされた身体の上…
獲物を捕らえた獣のような瞳で
覆い被さって来る春樹。
これ以上、受け入れてしまったら
取り返しがつかなくなる。
分かっているのに…
「好きな女」という彼の言葉が
何度も何度も脳内をループして…
拒むことを許さない。

