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久美子
第4章 流転
次の日、俺は東京に戻った。

久美子とのLINE交換はしているから、ちょくちょくLINEは来るのだが、あれ以来来なくなってしまった。

やはり、あの話はタブーだったのか?
当然、久美子も戸惑っているだろうし、突然で心も決めかねているのだろう。ここは次の出張まで見守る事にした。

次の出張はあれから3週間経った時だった。
仕事を終えて、久美子の店を訪れたが店は休みだった。
LINEも電話も応答がない。悪いとは思ったが久美子の家に行ってみたが、久美子の部屋は入居募集の張り紙が貼ってあった。
やり取りをする術が無く、仕方なく帰って来てしまった。


それからひと月後、また札幌へ赴いた。今度は休みを4日程取り、探して回ろうと思っていたからだ。

まずは店に行ってみた。
看板が変わっている。「ガールズバー Pig」
入ってみると体系的にふくよかな女性達が待っていた。
ビールを注文して
「前にあった店のママを知らないかな?」
と尋ねてみたが、知らないと言う。

しかし、ママは知らないが、そこで働いていた娘は隣りのビルのスナックにいると聞き、尋ねてみた。

「あら?植草さん?」
「あぁ、久しぶり〜、ママの店に行ってみたら変わっていてね。どうしたのかな?と。」
「ママの事、探してるの?」
「うん・・・・プロポーズしたんだよね。でも『ちょっと待って』って言われてさ、それっきり。返事聞いて無いんだ。LINEも電話も繋がらないから。」
「・・・そうなんだ・・・あのね植草さん。・・・ママね、今ね、入院してるの。」

案の定だった。そんな気がしていた。

「どこか悪いの?」
「癌なのよ。・・・多分・・÷もう駄目だと思う。・・」
その子は話すには、
半年くらい前から少しずつ体調が悪くなり、検査を受けていたが、刺青のせいで詳しく検査が出来なかった。特にレントゲンやMRIの検査は出来ない。だから詳しい対処が出来なく、手遅れになってしまったらしいのだ。
それで、急遽店を売り払い、マンションも引き払って。入院となったらしい。

「で、今何処に入院してるの?」
「私は知らないの。・・・チーママやってた櫻子さんなら分かるかもよ。」
「今は何処にいるの?」
「2丁程西に行ったビルの5階。『魔理沙』って言うスナックにいるわ、コレから行くならLINEしておくけど?」
「ありがとう、直ぐ行くよ、」






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