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エンドレス・サマー
第1章 エンドレス・サマー
「なにいってるの潤兄・・ひどいっ」

思わずばしっと肩を叩いた。
安い女と言われた気がして腹が立つ。

潤貴は怯むことなく続けた。

「悪いのは亜澄のほうだ。こんなに色気むんむんなところ見せつけるだけ見せつけて、ヤらずに帰るだなんて」

私は可愛いと思われたくて、時間をかけて髪形もメイクも着付けも頑張っただけなのに。色気むんむん、なんて、失礼な。

……って、ちょっと待って。

潤貴がこの私を見て、色気をむんむん感じているということ?
不意に顔が熱くなる。

「蓮司にヤらせてあげない私が悪かった、そう言いたいのね」

思わず挑むような視線で潤貴を見上げてしまう。

私に色気を感じたのならば、潤貴はどうなの?私を抱きたいとは思わないの?
私が蓮司に抱かれていいの?

ああ、こんなことを考えるなんて、私、ビールで酔っぱらってるに違いない。
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