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エンドレス・サマー
第1章 エンドレス・サマー

就職先も決まった大学四年の夏休み。
時間はたっぷりあるはずで、卒業旅行で海外にでも行けばいいものを、何が楽しいのかこの片田舎の海でサーフィンばかりして過ごしている。
本人曰く、サーフィン中毒だそうで。
我が家に着くと、潤貴は勝手知ったる様子で玄関を上がり、キッチンの灯りを付けた。まるで自分の家にいるかのように冷蔵庫を開けて、缶ビールを二本とりだす。
「こういうときは飲むのが一番」
ぷしゅっ、ぷしゅっと立て続けに開けて、一本を差し出してくる。
「私未成年だけど」
「誰にも言わないでやるよ。飲めないわけじゃないだろ」
試すような潤貴の目。見栄と悔しさが勢いになって、ぐっと煽る。
冷たくてきりっとした苦味が喉元を走り抜け、まるでコマーシャルみたいに、思わずぷはーっと言ってしまう。
潤貴はくすっと笑うと、自分も一口飲んでから言った。
「あいつ、どうせヤり目的だろ」
潤貴の突拍子もない発言に、二口目が喉に引っかかってむせてしまう。
時間はたっぷりあるはずで、卒業旅行で海外にでも行けばいいものを、何が楽しいのかこの片田舎の海でサーフィンばかりして過ごしている。
本人曰く、サーフィン中毒だそうで。
我が家に着くと、潤貴は勝手知ったる様子で玄関を上がり、キッチンの灯りを付けた。まるで自分の家にいるかのように冷蔵庫を開けて、缶ビールを二本とりだす。
「こういうときは飲むのが一番」
ぷしゅっ、ぷしゅっと立て続けに開けて、一本を差し出してくる。
「私未成年だけど」
「誰にも言わないでやるよ。飲めないわけじゃないだろ」
試すような潤貴の目。見栄と悔しさが勢いになって、ぐっと煽る。
冷たくてきりっとした苦味が喉元を走り抜け、まるでコマーシャルみたいに、思わずぷはーっと言ってしまう。
潤貴はくすっと笑うと、自分も一口飲んでから言った。
「あいつ、どうせヤり目的だろ」
潤貴の突拍子もない発言に、二口目が喉に引っかかってむせてしまう。

