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エンドレス・サマー
第1章 エンドレス・サマー

ダイニングに降りると、テーブルで頬杖をつくお母さんと、向かいに立ってハンドドリップでコーヒーを淹れる潤貴がいた。
香ばしい香りが部屋に漂っている。
「あ、亜澄、おはよう。ねえ知ってた?潤ちゃんね、清澄のカフェでバイトしてるんだって」
私に気づいたお母さんが、頬杖を外してこちらを見ると、嬉しそうに言った。
今朝の私の目には、潤貴がゆったりとドリップポットを動かす仕草すら、セクシーに見えてしまう。
「お帰り、ママ。もう通常出勤にもどるんだよね」
「今日一日休んで、また明日から九時六時よ」
「絵里子おばさん、夜勤お疲れ様でした」
潤貴が湯気の立つコーヒーをマグに注ぎ、お母さんに渡した。
「潤ちゃん、ありがとうね。ホテルが繁忙期の間、夜の留守にいてもらえて心強かったわ」
お母さんは、夜この家に一人になる私が心配で、潤貴をボディガードとして頼りにしていたようだけど…。
「おばさん、亜澄はもうすっかり、オトナだよ。心配いらないよ」
潤貴は言って、お母さんに向かって優しく微笑む。
───潤兄、そのオトナって言うのはどういう意味で?
昨晩潤貴のものを乳房で挟んで扱いていた自分の姿を思い出してしまう。
後ろめたそうな私の顔に気づいた潤貴は、こちらを見て悪戯っぽく微笑んだ。
一番心配な相手を家に招き入れてしまっていることに、お母さんは全く気付いてないのだ。
香ばしい香りが部屋に漂っている。
「あ、亜澄、おはよう。ねえ知ってた?潤ちゃんね、清澄のカフェでバイトしてるんだって」
私に気づいたお母さんが、頬杖を外してこちらを見ると、嬉しそうに言った。
今朝の私の目には、潤貴がゆったりとドリップポットを動かす仕草すら、セクシーに見えてしまう。
「お帰り、ママ。もう通常出勤にもどるんだよね」
「今日一日休んで、また明日から九時六時よ」
「絵里子おばさん、夜勤お疲れ様でした」
潤貴が湯気の立つコーヒーをマグに注ぎ、お母さんに渡した。
「潤ちゃん、ありがとうね。ホテルが繁忙期の間、夜の留守にいてもらえて心強かったわ」
お母さんは、夜この家に一人になる私が心配で、潤貴をボディガードとして頼りにしていたようだけど…。
「おばさん、亜澄はもうすっかり、オトナだよ。心配いらないよ」
潤貴は言って、お母さんに向かって優しく微笑む。
───潤兄、そのオトナって言うのはどういう意味で?
昨晩潤貴のものを乳房で挟んで扱いていた自分の姿を思い出してしまう。
後ろめたそうな私の顔に気づいた潤貴は、こちらを見て悪戯っぽく微笑んだ。
一番心配な相手を家に招き入れてしまっていることに、お母さんは全く気付いてないのだ。

