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エンドレス・サマー
第1章 エンドレス・サマー
蓮司とは通学路が一緒で仲良くなった。

一緒にいると元気をくれるような明るい子で、付き合う前から、人として好きだなって思ってた。蓮司だって、私の中身を好きだと何度も言ってくれていた。

だから身体の関係がなくたって、私たちは一緒にいられるはず。今日はそれを確かめたかった。

だから断った、花火大会のあとのお家デート。

しかし、こんなにもあからさまな結果になろうとは、予想だにしていなかった。

花火大会の真っ最中、人だかりの中にひとりぽつんと取り残されるなんて。

でも最近、蓮司との身体の関係がなんとなく鬱陶しく感じ始めていたのが正直なところで。

受験勉強の合間を縫って精力旺盛な年下の彼氏のために身体を明け渡してあげるようなセックスは、私にとってはさほど気持ちいいものではなかった。

───それでも、ヤらせてあげないとダメなのかな

「なにぶつぶつ言ってんの」

そのとき、頭上から聞き覚えのある低い声が降ってきた。
飛び上がって見上げれば、浴衣姿の潤貴が見下ろしている。

「潤兄、どうしてここに」
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