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僕の愛する未亡人
第17章 欲しがる未亡人 本間佳織⑥
唇の隙間から吐息が漏れ出す。
背徳と、羞恥とで、佳織の目尻からぽろぽろと涙が染み出す。
愛しい男に強制的に発情させられているせいで、抗えずにいた。

だが――なかなか果てない佳織に、理央はゆっくりと唇を離す。
そのとき佳織が泣いていることにようやく気づいた。理央はとんでもないことをしたのだと、血の気が引いた。

「――ご、ごめん……」

「……こういうこと……したかったの……?」

理央の体にしがみつく佳織の手は震えている。
いつも丁寧な彼がおそらく初めて――強引に、佳織を乱そうとした。

「だめ……でしょ」

そう言いながらも、佳織の手は理央の服を離さなかった。
拒むための言葉なのに、体は逆に彼を引き寄せている。
理央は息を詰めたまま、動けずにいる。
ゆっくりと、佳織は理央の胸に額を預けた。
逃げるのではなく、身を委ねるように。

「……待てないって言ったの、佐藤くんでしょ」

震える声だったが、そこには責める響きはなかった。

「だったら……きちんと……シて」

佳織はそう言って、理央の背中に腕を回す。
顔が熱くなる。

「今日だけ、だよ。今日だけはいいから」

理央の腕が、ようやく佳織の背に回る。
さっきまでの衝動的な強さはなく、驚くほどゆっくりと。

「…本当? いいの?」

その一言に、佳織の肩から力が抜けた。
拒まなかった自分を、まだどこかで怖がっているのに――
それでも、この人の腕の中なら、と一度だけ思ってしまった。

個室の狭さが、二人だけの境界になる。
佳織は目を閉じ、短く息を吐いた。

――今日だけ。
そう、今日だけ。

そう思っていると、理央の指先が、下着の中でゆっくりと動き出す。

「……ふ……ぅん」

唇を閉じても、理央の耳元に甘い吐息を吐き出してしまう。
許してしまえば、自分の体も、感情も理央のことしか考えられない。

「こんなこと……して。見つかって……もし、あたしが他の人にもされたら……どうするの……」

答えない代わりに、理央の喉がひくりと動く。

「佐藤くんも……飯塚さんみたいに、あたしがめちゃめちゃにされるとこ……考えたの……?」

「あ……ぅ」

指の動きが止まったかと思うと、理央は唇を噛み締めて、濡れそぼったそこに指を挿入する。

「ん、んんっ」
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