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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第12章 いざ、情報収集のためにっ!
「えっ!?」
――それって?
須藤さんが話した内容。
それが、ほんの少しあたしが予想していたことと違っていたから、目を見開いて思わず顔を上げた。
「澪ちゃん、思い出してみて? 俺が澪ちゃんを口説いていた時、森野――あいつは君の手を引いて自分の後ろに隠しただろう?」
「それって――」
もしかして……。
「嫉妬だよね、帰宅してからあいつの様子はどうだった? 独占欲丸出しじゃなかった?」
「……あ」
須藤さんの質問に、あたしはドキってした。
たしかにあの夜は唯斗さんは少しいつもより余裕がなかった。
まあ、あたしが裸エプロンで迫ったっていうのもあるかもだけど……。
――にしても、バスルームではあたし、初めてのアナルセックスも求められた――その後も、ソファーでキスマークもつけられて……何度も求められた。
それってあたしだけ?
姫美花さんにはしなかったこと?
あたし、もしかして。
まだ勝ち目はあるの?
ゲンキンなあたしは、さっきまでの悲しい気持ちがほんの少し薄れていく気がした。
須藤さんの顔をぼーっと見つめていると――。
「ねぇ、澪ちゃん。もし、まだ森野と付き合っていないなら、俺にもまだ勝ち目はあるかな?」
――はいい?
なんだかおかしな発言をされた気がする。
我に返るあたし。
そうしたら――。
「澪ちゃん。俺と賭け、してみない?」
《いざ、情報収集のためにっ! ・完》

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