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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第17章 ただ腕の中で漂う。
 ◆



 うつらうつらとしている中で、遠くの方から夏虫の羽音がジージーと鳴っている。

 その羽音は聞こえては遠ざかってを繰り返す。

 何度も続け様に性行為を求められたあたしの体力は消耗しきっている。

 肩に顔を埋めてぐったりしたまま、背負われていた。
 そんなあたしの両肩には、唯斗さんの上着が乗っている。
 いくら夜を回っている薄暗い時間帯だとはいえ、あたしの今の姿は目に余るほど酷いものだと思うから――……。

 それもそのはず、唯斗さんとの行為の最中で逃げだしたものだから、ブラは身に着けないまま薄手のニットとショーツだけの姿で家を出た。

 さらには見ず知らずのおじさんと性行為の最中にショーツさえも取り除かれた状態だ。
 挙げ句の果てには、おじさんに精液をかけられて身体中がベトベトだ。
 そしてあたしの体内にも、唯斗さんの愛液がたくさん注がれた。


 正直、背負われるために開いた秘部の割れ目からは今にも零れ落ちそうだ。
 子宮から溢れ出た愛液がじんわり流れ落ちていくような感覚があった……。
 そんな淫らなあたしの姿をこれ以上、目立たないようにするための唯斗さんの配慮だ。


 うつらうつらとした眼では、あたしを運んでいるその人を確認する元気もない。
 だけど見なくてもすぐに判った。
 その背中はとてもあたたかくて、優しい。
 安心して身を委ねられるひと……。


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