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略奪貴公子
第13章 目をトジ 声をヒソメテ
「…ひゃッッ…んっ、あっ…あっ…!」
今までとは違う場所を突かれる。彼女はその手をクロードの肩に添えその激しい突き上げに耐えていた。
彼女の胸から顔を離したクロードが、表情を歪めて微笑む。切れ長の目を細めたとき、長い睫毛の先に引っ掛かっていた汗の粒が律動によって零れた。
逃げられないようにレベッカの腰を両手で掴む。
「…ここが…弱いようですね…」
「…ゃ…! ああっ、ああっ、ああっ…」
首を左右に振り乱すレベッカを見つめながら、一段と感じてしかたがない箇所に狙いを定めていた。
「…ハァ…ハァ…ハァ、─っ…! クロード…っ」
全身から汗が滲みでる…
レベッカから女の匂いが立ち篭める。
「いい香り…いい表情だ、レベッカ。……わかりますか? 今の私にはあなたの全てが見えている…っ…!」
「…あっン…、あぁっ…あああ…」
「私とあなたが繋がっているところもね」
「──…っ」
夜の馬車では確かにその視界は悪い。しかし薄暗くランプに灯(トモ)される結合部がクロードだけに見えているのだ。
それを意識した途端、レベッカの中からジュワリと熱い蜜がさらに溢れ……クロードはそれすらも見逃さない。
「…ふっ…見られて感じるのですか?」
「あ…ぁッ…ちが…// もぅ…‥わからな‥‥ッ」
レベッカは強すぎる羞恥にどうにかなってしまいそうだ。
今だけは、自分が目を閉じていて本当に良かったと思えてくる。
こんな姿で乱れている自分──
それを見る目の前のクロードと、目が合うなんてことにでもなったら、耐えきれない恥ずかしさで、きっと彼女の頭はおかしくなってしまう。
グチュ、グチュッ、グチュッ....
この音を聞くだけで、興奮を高めてしまっている厭らしい自分がいるのに…!
「──…っ、感じなさい…、私を、ここで…!」
彼は突く動きをいったん止めると、下から練り上げるように自身をねっとりと擦り付けた。