この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
略奪貴公子
第18章 退屈な少年


「…ハァ、…──ッ」


ポタッ…

 逃げる男…いや、まだ少年か。

 彼の着ている白い装束に赤い斑点が浮かんでいた。

 どうやらガラスで腕を切ったらしい。

「…っ」

 彼は一瞬、走る足を止める。

 このまま逃げるべきか

 いったん身を潜めるべきか──

 迷っていると、人気(ヒトケ)のない林の奥から突如として馬が現れた。



「───!?」



「此のような場所で……いったい

 何をされているのですか──我が主(アルジ)」



 馬の背で手網を操る男はレオだった。


 
「何故クロード様が此処にいて…何をしているのかも知り得ませんが」

「……っ」

「……、帰りましょうか」

 馬上のレオは、その後ろにもう一頭を引き連れている。

 今の少年──否、クロードに迷う余裕はない。

 彼はその馬に股がった。







/274ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ