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略奪貴公子
第19章 口止め

「ひ‥‥っ」

ヌチャ....

「あ…!」

 短い悲鳴があがる。

 キスも、愛の言葉もないままに、いきなり触られてしまったのだ。

 生まれも高貴なお嬢様の夫人にとって、こんな雑な扱いはあり得ない。プライドを酷く傷つけるものだった。

 ベッドに上半身を押さえ付けられ、真っ赤になった顔をシーツで隠しながら夫人は制止の悲鳴をあげた。

「やめッ…おやめなさい!…いい加減にして!」

「そんなことを言える立場ですか」

「…い、ぁ…」

 唾液でぬめったレオの指が柔肉にめり込んで前後した後、肉芽を見つけてつまんだ。

 そのまま二本の指で肉芽を挟んで強めに揺すぶる。

 軽い痛みと同時にじわりじわりと寄せる快感。

 腰をふって逃げようとするもレオの指はしつこく…肉芽ばかりを狙ってくる。

「…ハァ…ハァ、…ふ…っン」

 そんな事されたら嫌でも感じてしまう。

ニチャ....ニチャ

 膨らんだ突起を押し潰され、擦りあげられ、身体の芯から熱い汁がドロリと現れた。

 現れた汁をさらに塗りたくられる。

 直角に曲がった身体を支えて立つ二本の足が震え、高いヒールがカタカタと音を立てていた。


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