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略奪貴公子
第21章 脅迫者
“ こんな辱めを受けるだなんて…っ ”
なんて悪夢だろう。
だが、これを招いたのは他ならぬ自分なのだ。
公爵家に嫁いだ身でありながら他の男に恋をして、身体を捧げた。舞踏会という社交場で、己の立場を忘れて振る舞った。
…自分が悪い。
罪を犯した自分だから、これが、その罰なのか。
“ 罰を受けるのはっ……当然 ”
受けてしかるべきだ。でも──
ここでエドガー様の言いなりになるのが
本当に、わたしが負うべき罰なの??
「──…ッ、ちがぅ」
「……ん?」
こうやって抵抗せずに……身体を好きに弄ばれて……それで、罰を受けた気になるなんておかしい。
こんな事でクロードを守った気になるなんて、おかしい。
彼は絶対に、絶対に喜ばない。
『 主(アルジ)が城に来れないと言うことは、あなたはひとりこの城で戦わなければならないということです 』
戦わなかったわたしに
彼を待つ資格なんて無い──!