この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
略奪貴公子
第22章 決意の涙

「もっと早くこうするべきだった」

 この貴族という檻から、お前を連れ出してやらなければいけなかったのに…。

 レベッカ……

 お前は確かに、貴族であろうと、そのように振る舞おうと努力してきたかもしれない。

 恋を捨てて、自分の意思を諦めて、政略的な婚姻を受け入れる準備をしてきたのかもしれない。

 だがお前は、自分自身を偽れるような…そんな人間とは程遠い。

「俺をここに案内した、あのエマというメイドも同じように言っていた」

「──エマが?」

「お前の立場を心配していた…あの女は、お前の不貞にも、とっくに気付いていたんだろう」

 アドルフは、自分の鍛冶屋を訪ねてきたメイドの言葉をレベッカに伝えた。



『 わたしはレベッカ様が好きだから、だから…幸せになっていただきたいのです。こんな仕組まれた婚姻で、レベッカ様を縛りたくないのです 』


『 しかしわたしではレベッカ様を守ることなどできません。どうか…アドルフ様、レベッカ様を── 』



 ──レベッカを、拐(サラ)えと



 そして…守ってくれと




/274ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ