この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
略奪貴公子
第22章 決意の涙




 ───




『 …お前…何やってるんだ 』


『 ああ、びっくりしたアドルフね。後ろから声をかけないでちょうだいよ 』


『 何の手紙だ…? 』


『 これは昔、世話になった人に書いてる手紙… 』


『 ──… 』


『 …読める? 』


『 いや… 』


『 そう…なら、わたしが教えてあげようか? 』


『 ──は?べつに読みたいとか思ってねぇよ 』


『 まぁまぁ遠慮なさらず…!

 ほらこれ、《 Adolof 》…あなたの名前よ 』


『 俺の名…? 』


『 素敵でしょう? 』









 ──


 ───






『 ……ねぇアドルフ、あなたはわたしのことが好き? 』


『 …っ…何だいきなり… 』


『 でも恋人にはなれないわね、わたしたち…。だってアドルフは貴族じゃないもの。御義父様たちは大反対するわ 』


『 …当たり前だ。俺は追われる身になるのは御免だ。親方にも迷惑をかけることになる 』


『 …なぁんだ…、悪ぶってても中途半端ね。面白くない、つまんない 』


『 …っ…言いたい放題だな 』


『 ──… 』


『 なら生まれ変わったら、…でいいんじゃねぇの。そしたら恋人になってやれる 』


『 ……そうね、その時は、貴族とか平民だとか…そういうのがない世界だといいわね。…約束ね! 』


『 その時はお望み通り、正真正銘のワルになっといてやるよ。どれだけ嫌がっても逃がさないからな 』


『 …いやよそんなの 』


『 ハァ、面倒くさいやつだな…… 』













 ───





/274ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ