この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
略奪貴公子
第25章 Epilogue──1

 アドルフは手紙をおいて、自らの腰に下げた剣を手に取った。

 鞘から半分だけを引き抜き、現れた白刃を眺める。

「せめてこの剣を…見てから行けよな」

 それは彼の最高傑作…。鋭い切っ先は鋼の美しさをまとい輝いていた。

 彼はそれを鞘に納め、腰から剣帯を外して机の上に剣を置いた。

 代わりに手紙を再び手にして、くしゃりと潰してポケットに押し込み……寝室を後にした。




 館の扉を開けてゆっくりと外に出たアドルフ。

 そこで彼は、柵越しにこちらを向いて立つひとりの子供に気が付いた。

「お前は……?」

「クロードさま…いなくなっちゃった…」

 アドルフが門の柵を飛び越えて出てくるのを、その少年はじっと見つめていた。

「たしか、カミルつったか…お前」

「……うん、そうだよ」

 少年は笑うことなくアドルフの言葉に頷いた。


/274ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ