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略奪貴公子
第26章 Epilogue──2

 戯れに布越しの淫芽を爪の先で掻かれると、淫らな衝動が腹の奥から沸き起こり、息がつまる。

 たとえ腰を逃がしても、背後のクロードに抱かれているこの体勢ではたかが知れていた。

 離れてくれない彼の指は、内ももの柔らかいところを時おり撫でては、敏感な突起をくすぐるようにじわじわと責めてくる…。

「あ……ぁぁっ……やぁぁ…」

 すぐにビクビクと痙攣が始まる。これでは……

「ふっ…あっという間に濡れてしまいましたね?嫌と言うわりに積極的だ……湿って……貼り付いてしまっている」

「ぁぁっ……ひ、ひどいわクロード」

「酷いですか?では詫びに、あなたの好きなトコロをもっと可愛がりましょう」

 役たたずの下着もさっさとめくられて、とうとう恥ずかしい秘裂が白昼の元に晒された。

 両手で花弁を開かれ、トロトロと愛液を零す蜜口に指を這わされる。

「だめよ…──アッ…ぁぁ、あああ…!」

 そしてくちゅりと粘膜をなぞった指は、秘裂の上の赤い淫芽に伸びて、丹念に愛で始めた。

 一本の指が、コリッコリッと恥骨で押し潰すように左右に動く。さらにもう一本が、突起のすぐ下の過敏なところをヌルヌルと撫でまわしてくる。

「ああん…っ‥‥ああ…‥はああ……」

「この愛らしい蕾も少しずつ大きく育てましょうね、レベッカ……」

「ああ‥‥クロー‥…どぉ…‥//…‥駄目、…‥大きくしちゃ…‥いやぁ‥‥//」

 小さな突起に両手を使って与えられる指戯の快感はすさまじく、腰がぐずくずと溶けるばかりか…男を煽る甘い声で鳴いてしまった。

「ふっ…なんです?その声は……!あなたが気持ちよさで我を忘れて失神するまで、虐め倒してよいのですか……?」

 熱を帯びた男の声が、耳許で囁く。品のある声質のせいで騙されそうになるが、おそろしく卑猥な言葉を。

 それを聞いた瞬間 脳の中まで揺さぶられた気がして、レベッカの性はあっという間に登りつめた。

「アッ…!‥あ、あ、あっ‥‥ゃあぁあ‥‥ッッ」

 ひときわ大きく身体がしなって、胸のふくらみが揺れる。

 だがそれで終わるわけがない。当然のように続く指戯によって快楽の頂きから降りてこられないレベッカが、大きくひらいた目から官能の涙を溢れさせた。


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