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略奪貴公子
第26章 Epilogue──2

「はぁぁっ…、ふぁ‥‥」

 今度は蜜洞に指を挿れながら、同時に蕾を嬲られる。

 クチュ、クチュ...クチュ

「─‥‥あぅぅぅ‥//」

 柔らかく潤んだそこを指の腹でたっぷりと擦られ、ぷくりと膨らんだ芽を指先でつまんですり潰された。

「…ぁぁぁッ‥‥だめぇ‥…またきちゃう‥‥!くるっ‥」

「ええ…何度でも達してください…っ…もっと」

 身体中を甘い痺れが駆け抜けてレベッカの意識はどこまでも高く持ち上げられる。

 自分を捕らえる男の腕にしがみつく彼女は、彼の胸板に頬を押し付けて、狂おしく悶えた。



 クロードが── " 虐めたおす " と言ったのだから、彼女に逃げる手だては無い。

 その愛撫の執拗さたるや、毎夜の情事でレベッカは十分に思い知らされていた。

 そういう意味では、ドイツで出会った頃の彼は…まだいくらか手加減していたというわけか。クロードが自分を " 臆病者 " と呼んだそれは、ある意味、言い得て妙(ミョウ)であったのだ。

 あの日……公爵邸の屋上庭園での再会。その後の宿屋で昼も夜もなく抱き潰された日の濃密さは、レベッカにとって鮮明で忘れがたい──。



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