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略奪貴公子
第7章 花ヒラク乙女
もう十二分に焦らされたのだ。
どんなに気丈な女でも
どんなに淑やかな女でも
こうなってしまえばただ男に身を委ねるしかない…。
「──っふぁ…ぁ、あああ」
「……っ」
先端が少し入ったところで、彼女の蕩けた肉壁が柔らかくまとわりついてきた。
彼をさらに奥へいざなおうと無意識の内に激しく収縮する。
クロードは彼女を傷付けぬよう、ゆっくりと身を沈めた。
唇を閉じ微かに微笑んでいるものの──彼の瞳から余裕が少し無くなっているようにも見える。
パサッ
クロードが自身の右肩から金属ボタンをひとつずつ外していき、服の前をはだけさせる。細身ながらも引き締まった彼の肉体がレベッカの目に映った。
「…ハァ…、いい表情ですね」
「…‥ハァ…ぁ‥‥ぁ…」
赤く染まった頬と唇
彷彿(ホウフツ)の表情で胸を震わせたレベッカ。
その感覚は、蕾に直接刺激を与えられた時のような強く激しいものではなかった。
そうではなくて、じんじんと一定の疼きを繰り返しながら、奥からじわりと現れる痛みと……快感。
それに彼女は浸っていた。
だけれど……
「わたし…っ、公爵家を裏切ることに…!」
恐ろしかった。
呼吸を整え、受け入れた彼のモノを感じていたレベッカは、ふっとその顔に不安の色を滲ませる。
公爵家に嫁いだ身でありながら、やはりこれは許されないことだから…。
「悪い女(ヒト)だな…」
「…!…アッ」
「まだそんなことを口にしますか」
だがその不安の表情も、彼が腰を動かせば途端に崩れた。