パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 cherry blossom

角度を変えて、何度も……。

頭が真っ白になるキスで、外にいることも忘れてしまいそう。

「ダメ……こんなとこで」

「こんなとこで、可愛いこというから悪い」

「そ……んな……」

次の瞬間、彗君の膝に座っていた。
後ろから服のなかに手が入ってきて、ひんやりした指に摘ままれた乳首が一瞬で勃ってしまったのがわかった。

「またエッチな乳首になってる。こんなとこなのに」

耳元で囁かれて、腰がびくんと跳ねる。

彗君が飲んだ強めのチューハイが、口移しで流れ込む。

「もっと酔って、大胆な鞠香さんが見たい」

痺れていく頭と体。
激しいキスに舌先で応えているうちに、どうしようもなく下腹部に溜まっていく疼き。

コリコリと指の腹で捏ねられた乳首も、舌が這う首筋も、すべてが熱くてたまらない……。
服で隠れたところも露出して触られたい、そんな淫らな欲望すら沸き上がってきてしまうほど。

「鞠香さん、腰が動いてる」

「……ぃゃ……ンッ。もうやめよ？ 下着……汚れ……ちゃう」

「濡れてんだ？」

くちゅ……指が下着の中へ侵入する。

「熱くてトロトロ……。興奮しちゃった？ すげ、かわい」


「もうっ！ 彗君……たまにすごく意地悪……」

音が静かな公園に響いてしまうことが、誰かに見られてしまうかもしれないことが恥ずかしくて、
でも、興奮してしまうのも事実だった。
どうしてこんなに求めてしまうのか、溢れてしまうのか、自分でもわからなかった。