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二重生活
第15章 スピカ
表参道ヒルズの先を右におれて、キャットストリートに入る。
たくさんのお店が並ぶ裏原の一角には、小ぶりな桜の木が連なっている場所があった。

昼間は人通りが多くて賑やかだけど、夜はこんなにも静かで、
こうして桜を辿って歩くたび、彗君が驚いたり喜んだりするから、鞠香も嬉しくなった。
綺麗だねと言い合えるのは、とても幸せなことだ。

「あーなんか、乾杯したくなってきた!なんか飲まない?」

素敵な提案にコンビニでお酒を買って、缶をぶつけ合う。
ビールの泡がしゅわしゅわと、心地よく喉を叩きながら落ちていく。

桜の下で、彗君が三兄弟の末っ子で、北国出身で、猫を飼っていたことを新しく知った。

「だから、猫派だったんだけどさ、ポピー見てたら今ちょっと犬派」
そう言って、ポピーの丸い頭を優しく撫でる。ポピーも嬉しそうにまた尻尾を振った。
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