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二重生活
第17章 in the closet

その日も、雄一はビールをたくさん飲んだ。
ゆっくりとワイングラスを傾けながら、雄一が酔って饒舌になるほど、苛立ちに似た思いが澱のように溜まっていくのを感じていた。
単純さも、豪快さも、呑気さも、彗君とは正反対で……。
そして、テーブルの上で手を握ったり、頬に触れたりされるたび、
嫌……
彗君が見ているのに……。
いたたまれない思いがして、
「ちょっとお手洗い行ってくるね」
雄一の手を振り払うように離して立ち上がった。
彗君をじっと見つめながらスタッフルームに入ると、ドアが開いて彗君も入ってきた。
「鞠香さん……」
「……」
「大丈夫?」
彗君のことをどれほど好きか思いしっていた。
そして、自分の最低さも。
衝動的に彗君の首に腕をまわし、キスをした。
「彗君……ここで抱いて」
彗君を座らせてその上にまたがった。
「鞠香さん……」
「黙って……」
深いキスをしながら、彗君の服を脱がしていく。
それから、自分も脱いだ。
「触って……。舐めて……」
乳首を唇に押し当てる。
破壊的な衝動が、狂暴なまでに体の中で暴れていた。
ゆっくりとワイングラスを傾けながら、雄一が酔って饒舌になるほど、苛立ちに似た思いが澱のように溜まっていくのを感じていた。
単純さも、豪快さも、呑気さも、彗君とは正反対で……。
そして、テーブルの上で手を握ったり、頬に触れたりされるたび、
嫌……
彗君が見ているのに……。
いたたまれない思いがして、
「ちょっとお手洗い行ってくるね」
雄一の手を振り払うように離して立ち上がった。
彗君をじっと見つめながらスタッフルームに入ると、ドアが開いて彗君も入ってきた。
「鞠香さん……」
「……」
「大丈夫?」
彗君のことをどれほど好きか思いしっていた。
そして、自分の最低さも。
衝動的に彗君の首に腕をまわし、キスをした。
「彗君……ここで抱いて」
彗君を座らせてその上にまたがった。
「鞠香さん……」
「黙って……」
深いキスをしながら、彗君の服を脱がしていく。
それから、自分も脱いだ。
「触って……。舐めて……」
乳首を唇に押し当てる。
破壊的な衝動が、狂暴なまでに体の中で暴れていた。

