この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
二重生活
第18章 存在論
「鞠香待って。今日ここで仕事してるから、あがったら久しぶりに飲みに行かない?」

沙織は、タブレットを顔の横で振ってみせた。
それは、願ってもない誘いだった。

「うん。わかった」


沙織に何から話そう……、向こうのテーブルでお客さんと話している彗君の、綺麗な横顔を見つめながら、鞠香は記憶を手繰り寄せていた。

その時、彗君が振り返り目が合ってドキッとする。

彗君は笑顔で近づいてきて、

「鞠香さん、こっち見すぎ。沙織さんに気づかれちゃうよ?」

こそっと囁いて、奥へ入っていった。
思えば、いつもこうして彗君を目で追っていた。
そのことにも気づかれていたのかも……。そう思うと、耳が熱くなった。

「平常心」

鞠香は呟くと、出来上がった料理を取りにキッチンへ向かった。
/206ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ